「歯医者さんがカウンセリング」というと、まったくイメージがつかないし、なんでそんなことをするんだろうという疑問があるかもしれませんね。でも、とても歯医者さんがカウンセリングをするのは、非常に大切なことなのです。
歯科医院で治療前にカウンセリングをする理由は、より早くより正確に治療するため患者さんに今の口の中の現状を知っていただき、歯科医に何を望んでいるかを把握することにあるんです。
「歯医者は苦手」という感覚を持っている方が多いので、良い歯科医は、なぜ苦手になってしまったのかを重点的にヒアリングして、通院しやすい環境と治療をつくり出す努力をします。多くの場合、過去の治療で痛い目に遭ったことでトラウマになっているケースが多いんです。そこで、カウンセリングでその点を歯科医が理解して、ストレスの軽減を図ります。
良い歯科医は、この部分のヒアリングをしっかり行うので、患者さんの持っている『歯医者恐怖症』を取り除き、「歯医者は快適で気持ちの良いところ」というイメージにしてくれるということなのです。
本来、口の中の健康を維持するのは、患者さん自身です。歯科医はあくまでそのサポートをするに過ぎません。ですから、患者さんが自分自身で「一生自分の歯で食べたい!健康でありたい!」という気持ちが大切なのです。
そこで、現在の自分の口腔内の状況を理解して、その人に合った治療方針をいかに取っていくかをあらかじめしっかり患者さんと歯科医の間で話し合いをすることが必要不可欠なのです。
歯の健康は、ストレスが原因になっているケースが増えてきているので、歯科治療と心理的な面での心療内科は密接になりつつあります。歯ぎしりのように、様々なストレスが原因によるものだったり、口に対してどんなコンプレックスを持っているかということをあらかじめ歯科医師が把握することで、患者さんに適した治療をするのが大切です。
ただ、歯科医師が心療内科的なことをするには限度がありますので、心の面で大きな問題があると判断した場合は、歯科治療をする前に心療内科を紹介することもあります。
その際に良い心療内科とのコネクションのある歯科医師に相談することがとても重要になります。当院ではしっかりした医療ネットワークを持っているので、幅広くご相談ください。
カウンセリングでは、日常生活で歯についてどんなことをしているのかを中心に、食生活や喫煙、睡眠時間といったことを聞くケースが多いようです。
カウンセリングには、現在患者さん自身の口の中の現状がどうなっているのか整理され、その原因が日頃の生活の中にあるということを自分自身で気付いてもらうというメリットがあります。
解決方法を歯科医からアドバイスされるのではなく、生活習慣で悪い部分に気付き、みずから改善しようとすることが大事なのです。
歯の治療というのは、歯科医だけがやるものであって、患者さんは口を開けていればそれで済むものではありません。患者さん自身が「歯を治そう!健康になろう!」という意識になることがスタートです。
歯科医は、患者さんのサポートをするに過ぎません。歯を治すのは、あくまでも患者さん自身なのですよ。