最近の歯科手術では、レーザーを用いられるようになってきました。レーザー治療の利点として、出血や痛みが少ないこと、副作用がほとんどないこと、短時間で手術が終わること等があげられます。小さいお子さんや妊婦さんでも安心して受けられるのがレーザー治療の特徴であり魅力といえるでしょう。
レーザーとは光のエネルギーであり、1000 度を超える熱エネルギーです。とはいえ、約1万の数秒という、とても短い時間で瞬間的に出すため「熱い=痛い」と感じることが少なく病原菌を一瞬にしてやっつけることができるのです。
Nd-YAG レーザーには、『ノーマルパルス』と『ハイピークパルス』の2種類のタイプがあります。
Nd-YAG レーザーのハイピークパルスタイプは、もっとも安全なレーザーです。
ノーマルパルスに比べてハイピークパルスは、レーザーのパルス幅が狭く、高いピークパワーのパルス波によって人間が知覚できないほどの瞬間的な熱作用が可能です。そのため、レーザー治療の痛みがほとんどないのが特徴です。基本的な治療はもちろんのこと、手術の際にも麻酔無しで治療できます。
また、口の中の水分や血液に反応せず、組織の内部まで浸透する性質があります。レーザー照射による熱の深達度を制御し、熱作用による影響や危険性が少ない状態で、歯肉の切開、止血、凝固、蒸散を行うことが可能になりました。虫歯の予防から歯肉の治療まで総合的に対応できるレーザーとして近年注目されています。なお、一部のNd-YAG レーザーでは歯を削ることもできるのです。
当院では、このレーザーを使って治療をしています。
ちなみに、Nd-YAG レーザーのハイピークパルスタイプは、まだ全国の歯科医院で普及率が非常に少ないのですが、当院ではすでに導入済みですので、お越しいただきその効果を実感してください。
Er:YAG レーザーは、歯を削ることに優れた能力を発揮します。
Er:YAG レーザーは軟組織はもとより硬組織(歯)双方の治療が可能なレーザーです。
炭酸ガスレーザーと同様に水分に反応します。
炭酸ガスレーザーは、現在全国の歯科医の中でもっとも普及しているレーザーです。医療用にレーザーメスとして使われています。歯茎などの切除の能力に優れ、傷の治癒が早いのが特徴です。
炭酸ガスレーザーは、人間の目に見えない遠赤外線を応用しているため、水分を含むものに照射すると発熱します。人の体は約70%が水分ですので、人体の組織に吸収されると熱をもち、その熱によって治療をするのです。歯科治療では患部の切開はもちろん、炎症の緩和・歯や歯茎に付着したメラニン色素の除去、歯質の強化等に利用されています。
炭酸ガスレーザーのメリットは、一般メスのように体に直接触れないので患部以外の周囲を傷つけることなく感染もほとんどないことです。ただし、レーザーの熱によって軽いやけどでケロイドとして傷が残る場合があるというデメリットがあります。
半導体レーザーは、口の中に棲むバクテリアの除去や殺菌に効果があり、金属に影響を与えないためインプラントの治療やメンテナンスに応用して使われるケースが多いです。ほとんど痛みもなく優れた止血効果があります。手術のときに痛みを軽減する効果があるので、麻酔注射を省くことができます。
このレーザーは、インプラント以外に、歯肉炎、歯槽膿漏の予防と治療、メラニン色素の除去、アフタ性口内炎の治療にも対応できます。
ただし、歯を削ることはできません。
レーザー治療の歯科治療への応用メリットには以下のような点があげられます。
レーザー治療の安全性については、口腔内及び人体において十分に立証されています。副作用もなく、妊娠中の方、高血圧・心臓病の方、ペースメーカーの方でも安心して治療が受けられます。